産学研究交流のためのオープン・シンポジウム
アジャイルプロセス協議会(2003年設立)では、時代の要請に応えたアジャイルプロセスを中心とした研究・調査などを行ってきました。 特に、協議会のWG(ワーキンググループ)の一つである知働化(ちどうか)研究会(2009年創立)では、 次世代のソフトウェア構築やテクノロジーの社会的意義などについて探求を行っています。
このたび当協会では、産学研究交流を主目的としたオープン形式のシンポジウムを開催する運びとなりました。 午後は各種テーマに沿ったコミュニケーション主体のワークショップを行います。 企画・プログラム等については、今後詳細化していく予定です。
基調講演:連想情報学とボーム・ダイアローグ会場 A-0611
国立情報学研究所 名誉教授 高野 明彦
1995年からの「連想情報学」の探究は、情報空間としての神保町古書街、さらには、共通知識基盤としてのデジタルアーカイブ構築へと広がりました。真実のありかがますます不透明となるAI時代に、この蓄積を活かしたボーム・ダイアローグという『共にあるための学習法』の可能性について考えます。
トラックセッション(2トラック並行)
AとBの2トラックを並行して開催します。どちらのトラックも、三つのセッションと、知働化コミュニティの取り組みを見渡す「まとめ」で構成されます。会場間の移動は自由です。位野木研究室 学生によるポスター展示も同時に行います。
※ テーマの一部は仮題です。セッションの時間割は決まりしだい掲載します。
AI活用の実践原理と哲学(仮)
情報・意味・価値・経営の再構築と知働化パラダイムのゆくえ
意味の構造
コーディネータ萩原 正義
AI活用での精度向上や説明責任を考えるうえで、意味をどのように扱えばよいのでしょうか。意味の構造化という観点から、コンテキスト管理、オントロジー、digital twin、世界モデルを俯瞰し、具体的な事例や実現法を討論します。後半は、参加者のみなさんに意味の構造化を体験していただき、理解を深めます。
自由エネルギー原理から考える社会・心・AI
コーディネータ野村 一行
私たちは、周囲の状況を予測しながら理解し、必要に応じて行動を変えています。自由エネルギー原理と、そこから発展した能動的推論は、こうした知覚・学習・行動を一つの枠組みで捉えようとする考え方です。本セッションでは、その相手が「他者」だったら何が変わるのかを出発点に、対話でのすれ違いや相互理解、社会のルール、人間やAIどうしの協調を考えます。さらに、「心や自己の境界はどこにあるのか」という哲学的な問いや、複数のAIが異なる考えを持ちながら協力する可能性まで、研究例や仮説を交えながら議論します。
トークン社会学(仮)
コーディネータ塩田 英二
組織間のやりとりや社会的活動における価値の交換、サプライチェーン、データ流通、そしてトークン概念(計算量・能力・エコノミー)について、その背景にある理論を探究します。
知働化パラダイムのゆくえ
進行知働化コミュニティ
意味・予測・価値という三つの入口から見えてきたものを重ね合わせ、知働化パラダイムがどこへ向かうのかを描きます。アジャイルプロセス協議会から独立したアライアンスとしての取り組みと、その広がりについてもあわせてご紹介します。
要求工学新時代の人間の役割(仮)
要求から意図へ、人間しかできないことは何か?
AI時代のソフトウェア技術者に求められる能力について考える
── 「書く」と「創る」の実践から
コーディネータ位野木 万里(工学院大学)
AIによる自動化の範囲が広がるなかで、技術者に残るのは、発注者の意図をくみ取り、AIに指示し、その結果を評価する仕事です。本セッションでは、そのために要る力を「書く力」と「創る力」の二つに絞り、学生による実践の報告をもとに議論します。
メタウェア構造学(仮)
コーディネータ濱 勝巳
「話が通じない」「説明しても理解されない」という現象を、知識の不足や価値観の違いではなく、思考構造そのものの差異として捉え直します。人間の思考を〈自己/社会〉×〈主観/客観〉の二軸で四つの相に分け、相のあいだには互いを認識できない非対称性があることを示します。この視座に立つと、全員が同じように理解することを前提とした設計から、理解の構造が異なることを前提とした設計へと、組織・教育・システム・制度の設計を組み替えることができます。
これからの要求定義はひと味違う
コーディネータ大槻 繁
〈作ることは高い〉という前提が生成AIによって崩れたとき、要求定義の何が変わるのでしょうか。既存の要求工学が置いてきた八つの前提を棄て、〈目的〉〈抽象化〉〈コミュニケーション〉の三語から手順を組み立て直します。五つの局面と五つの技法、そしてAIに任せられることと人が持ち込むしかないことの境界を、演習を交えて確かめます。
人間の役割をどこに置くか
進行知働化コミュニティ
書く力と創る力、思考構造の非対称性、要求定義の組み替えという三つの議論を突き合わせ、AIに委ねられることと人にしかできないことの境界を引き直します。知働化コミュニティの活動が実践や教育の場へどう広がっているかも、あわせてご紹介します。
懇親会
参加者同士の交流の場です。
二つのトラックで扱う六つの探究が、中心の〈知働化〉をどう囲み、どこへ広がっていくのかを一枚に示しました。
上半分がAトラック系の探究、下半分がBトラック系の探究にあたります。
六つは別々の主題に見えますが、いずれも「知が働く仕組みをどう設計するか」という一つの問いに連なっています。
AI時代のシステムの社会的意義
サブテーマ:超・個(Hyper Existence)の時代の働き方
ichi.jupiter.bindcloud.jp/sympo23an/ ↗超・個の能力
Capability of Hyper Existence
ichi.jupiter.bindcloud.jp/sympo24an/ ↗知働化(Executable Knowledge and Texture)
サブテーマ:知働化アライアンスの社会的意義
1corp.biz/sympo25/ ↗知働の本質
サブテーマ:知働化アライアンス始動
chidouka-lab.com/sympo26/CONTACT — 問い合わせ先
大槻 繁
otsuki.s.1corp@gmail.com